壁とペンキとふるまいチャイ4

 イベント当日のお話。

 準備段階では作業人数は3人で2~3時間が適切かなと思っていたのだが、実際フタをあけてみると入れ代わり立ち代わり計11人もの人がええわ文化に出入りした。

キッチンスペースに4,5人人がいるだけで、熱気があり、体を動かすとそれだけでも熱い。


基本的に参加した方々は何らかのイベントを主催した経験のある方が多くてやりやすかった。イベンターをやった事ある人ならわかると思うけど、やる側の大変さがわかるので一参加者に回った時には最強のフォロワーになる。それ以外でも元々小規模の作業になりそうだったので自分に近しい人に声をかけるだけでいっぱいになってしまったので、積極的な募集は避けた。


 イベント自体は滞りなくすすんだ。。メンバーがやりやすかったのではっきり言って自分がいなくてもしっかりしたものが出来そうだっし実際にできた。


  今回は準備に気合が入っていた。前回の反省も顧みて同じ失敗はしないように気をつけたし、天井はわざわざ他所のDIYのイベントに参加して注意点やポイントも抑えてきた。必要な物は「この事はここに聞いてみよう」といった具合に最短距離で確認できたのだが、準備を進めるに従って、何故かワクワクげ減少していき、何か嫌な感じになってきたのだった。

 ある程度イベントの主催にも慣れてきた。この日の作業はきっとうまくいく。・・・でも何か違う。何か物足りないぞ。


 これまでのDIYのイベントは主催者のクセにやった事ない事があったりして、イベントの最大のミッションは「これホントに完成するの?」というのが最大のテーマでそこに向かって熱量を注いできた。やった事ないけど、コレどーなんの?という不安と何とかうまい形にもっていかねば!というモチベーションがいつもあったのだけれど今回はやる前からある程度うまくいきそうな想像がついた。

 「このままでいいのか」

 何に引っかかっているのか、あれこれ考えてみるとどうやら、予定調整すぎるというか予測不能の『遊び』の部分がない。『うまくできましたー。よかったねー』では実は物足りなくなっていた。

 ものづくりでも何でもやった事ない事を始めるときは完成なりゴールなりを設定して、うまくいくように準備をする。それでも失敗する時はいつでも想定外に、「えっ!?こんな落とし穴あったの!?」という事が「一生懸命やってみたけど、想定外のトラブルが発生した」という事態が起こる。

 おそらくは、せっかくイベントやるのでやった事ない事をした時にどうしても発生する想定外の出来事、つまりは『失敗のコケしろ』が欲しかった。


 そこで、午後から時間できたら家の前の道行く人々にただただチャイを配る事にした。

『マイパブリックとグランドレベル』

というコミュニティーづくりの本が元になっており、先日尼崎であった『ふるまい市』というイベントを参考にさせて頂いた。

マイパブリックとグランドレベル。


『豊中で引っ越しを考えている人。DIYに関心ある人。住んでからは自分でDIYしたい放題。これから住む部屋を一緒にデザインする』

 といった人に刺さればと思い、隔月でDIYのイベントを打ってきたが、参加する人はみんな、自分に関心ある人か、DIYに関心のある人。来てもらえるだけでも有難いので文句は言えないのだが、一番来てほしい人は「そろそろ引っ越しを考えている人」だったりするのだが、周りの知人やfacebookでのそろそろ他の方法も考えないとと思っていた所だった。

 大家さん的には『地域の活性化』という事にも関心をお持ちなので、『マイパブリック』の概念が合いそうな気がした。


 昼ごはんが終わった頃から『ふるまいチャイ』を始める。

平日はもっと人が通っていた気がしたのだが、思っていた以上に人通りが少ない。

その日が暑かったからいう可能性もあるが、どうやらこの裏通りになるこの生活路は土日はあんまり活用されていないようだった。

 通りを行く人々も自転車が大半で、時々目の合う自転車に乗っている人からすれば

『何かやっているみたいだけれど、自分には関係のない事』という情報として処理されているようだった。

 初めて足を留めてくれた人が来た。

 その頃には二階の作業もひと段落ついて手持ぶさたにしていた数人対足を留めてくれた女性一人という構造で、ちょうど屋台を組んでいた所が階段数段上がった所になり、通りがかった女性を下に見る形になった。圧迫面接みたいだ。

 ヤバイ、これは違う。

 日曜日に足を留めてくれるような人なので、穏やかな方だったので、世間話をしばらくして、去っていくと

早速反省会が始まる。

・人通りが少ないのでは?(平日の方が多い気がする)

・数人対通りがかりの人一人だと圧がヒドい。

・フレームは意味なのではないか?

・動ける屋台が欲しい

・ベンチが欲しい

・作業しながらの方が声かけやすいのではないか


 結局夕方くらいまでやって、普段挨拶する程度のご近所さんが何人か寄って、世間話をしたので、ご近所さんとは少し仲良くなった。

「思ってたんと違う~」

という感じに終わったが、そんなにやってもうた感はなく、(そもそもいきなりうまく行くとも思っていない)子供の頃に親戚からもらったファミコンカセットのように、ルールを知らないままゲームを始めて、何度もやり直しながら

「このゲームはどうすればうまく行くのだろう?」

とル探っていくような感じだった。

 一番発見だったのは20代の頃よくやったヒッチハイクに似ているという気がした。

 基本的に待ちの姿勢で、必要以上に自分からは発信しない。通りがかる人にいかに気づいてもらえるかが勝負で、後は確率の問題。ヒマな人、好奇心が強い人や自分以外の事にも目が向く、気持ちにゆとりのある人が通りがかれば足を留めてもらえ何かが始まる。

 この場所だと、何か作業しながら、古典落語に出てくるご隠居みたいに「精がでますね~」くらい言葉かけれる隙をつくった方がいいのではというのが仮説だがどうだろうか。

 


お昼ご飯のカレー。

壁塗りのビフォーアフター。



気になることはやってみる(アカンかったらその時考える)

思いついたりやってみた事をつらつらと書き綴ります。

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