久しぶりに欧風カレーを作った。
先日のええわ文化のイベント用に出すためのものだった。
当初はオリジナルのカレーを毎回出すつもりだったが、イベント自体に労力を割かれるので、あんまり攻めたカレーは作らずに、作り慣れたカレーを作った。
今回はビーフカレーだった。
昔海外でカレー売って生活した事があるという話は以前書いたが、日本に帰国してからも趣味でカレーをたまに作っていた。その後ちゃんと店で欧風カレーの作り方を教わったレシピがベースになっている。
今の所いつでも作れる(時間あれば)自分のオリジナルのカレーと思っているのは、店で教わったカレーをベースに、スパイスや材料の比率を変えた欧風カレーと、知人に意見を聞いていくうちにリクエストに合わせ、作る工程の途中からスパイスの効いたカレーに変化させたスパイスカレーの二種類がある。
ちなみに前回の日記で試作で作ったチキンカレーと比較してみると、仕込み時間が約8倍かかる。そしてとても悲しいのは他に作ったカレーと評価はあんまり変わらない所だったりする。
手のかかる子、バカな子ほどかわいい。
このカレーを教科書のように作ったお陰で、他のカレーを作る時もアレンジして作れるようになった。キーマカレーやバターチキンなどはそっちの方が評価よかったりする。おいしいと言ってもらえるのは嬉しいが、イデオロギー的には欧風カレーがベースにあるので、それはそれでちょっと複雑な気持ちになる。
ちなみにインスタ映えはしない。めっちゃ炒めた玉ねぎのお陰で黒いカレーになる。いかにも華やかなスリランカカレーや小さな小皿にいくつも盛られた南インドのミールズはとても羨ましい。できるモンなら「〜コルマ」とか「マッサマン」とか何とか言いたくなる時もあるのだが、作り方が違うので「~ビンダルー」とか言う訳にもいかない。
カレーのイベントとかに出店すれば目立たない。昨今まずいカレーなんてほぼ無いので、いかに自分のカレーは個性的かをアピールする為にあれこれリソースを割いている他の出店者がわかり、実際そういったカレーの方がウケる。そうしたイベントはカレー好きが集まるのだから普段食べれないカレーを求めてやってくる。知名度や味はもちろん、ネーミングやインパクトがかなり重要になってきたりする。自分の実力不足といってしまえばそれまでなのだが、何度かカレーのイベント行った時も、『欧風カレー』と括ってしまうと魅力が落ちるのか、有名店でも素通りされて苦戦を強いられていた。(ちなみにベースは同じでも、何のカレーだかわからないようなネーミングにしたら一瞬で売り切れた)
どうにも根本的にベクトルが違うような気がしてならない。ネーミング一つで評価があっさり変わってしまうとなると、土俵が違うという気がする。変な例えだが、いつだったか出店した際に、不登校の子に「いいから学校に行きなさい!」と言っている親のような妙な罪悪感を覚え、不慣れな所には積極的にカレーを出そうと思わなくなった。きっと見せ方とかもあるのだろうけど、今の自分の脳ミソでは限界がある。俄かに真似してみたところで、中学校に入って急に色気づいて、アメ村とかで似合いもしない服を着るような気分。
時には、酷評も受ける。
「カレー一本でやってこの味でやってけるか?」とか、
「業務用のカレーの方がうまいな」
など、なかなか辛辣な意見も受ける。そーいえば、否定的な意見から味変えた事ない。
かと思えば二日間やったイベントで4回も食べに来てくれた子供もいたりするので正直なにが正解なのかよーわからんので、自分の好みの味にカスタマイズしているので自分は好きなのだ。どれくらい好きくというと、自慢じゃないがたまーに自分のカレーが無償に食べたくなったりする。
強みといえば、このカレーを20年以上売り続けた実績のある店で教わって合格点もらった事と、酷評にも耐性がついているのでわりかし図太く、多少文句言われた所で作るのはやめない。
ちなみにイベント当日、体調不良などのキャンセルが相次いだ。
当日キャンセルは痛いが、海外でカレー売っていた頃の事を考えれば気にする程の事でもないよなーとも思う。お陰で一週間の間、夕食がカレーという、新たな十字架を背負ってしまった。一週間はさすがに飽きる。今日無事食べ終えたので一気呵成に書き上げた。
自分の作るカレーの一番の核にあるのはカレーにまつわるお話なので、ヘタな功名心や欲は出さずに焦らず地道に丁寧に届けて理解してもらうしかないなぁと思う今日この頃。
偏差値低いけど、結構いいところもあるよみたいな。
なんだ、ぼくの分身じゃないか。
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