庄内に引っ越してきて9カ月経って知り合いも増えてきた。別に利害が絡む訳でも思想や宗教がどうみたいなややこしい話もなく、ちょうど小三~四くらいのクラスメイトみたいな距離感で、単純に「面白そうな話だから一緒にやる」みたいな緩さの関係。気軽に頼まれごとをされたり、逆にしたりできる間柄になってきた人がチラチラ周りに現れ始めた頃にカレー屋の間借りの話が舞い込んできた。「カレー売りたいから近所でどっかいい物件あったら教えてー」と声をかけていたのである。
間借りは考えていなかったのだけれど、せっかくだったので話だけでも聞きに行くことにした。
事前情報でネックになっていたのが貸せるのは夜との事。カレーが商品なので出来たら昼に出したい。話を聞けば、オーナーさんは夜に別の店も経営していて、以前は夜の営業もやっていたのだけど、思うように求人が来なくて、今は夜は店は開けていないとの事だった。
向こうからしたら店を遊ばせておくのは勿体ないから誰かに使ってもえば、多少でもテナント料を下げれるし、自分は自分で空いてる時間にカレーに実際に店舗でカレーを出して反応を見れる。これは都合がいい。
他にも問題だったのがこのお店、昼間もカレー屋さんをしている。夜も味の違うカレーをやっていいものか。『昼と夜、味の違うカレー』自分的には面白いと思うのだが、共感してもらえる感性はあるのかな。
店に話を聞きに行くと若いオーナーがやってきた。商売柄なのかものすごく腰が低くてとても話しやすい方だった。最低限の確認として夜カレーやって昼に支障はないか?という点と、夜カレーだけだと苦戦するので、お酒出していいか?という二点だった。やる事に対して一応の合意はとれたのでもうちょっと具体的にテナントの話を始めたのだが、金額の話し合いは別の日にした。
「テナント遊ばせとくの勿体ないから」
という点で合意は取れていたと思うんだけど、先方から保証金の話が出た。間借りの話は今まで何度かあったのだけれど、保証金の話をされたのは初めてだったので面食らってしまった。
どうしたものか…。
保証金とはいっても、実店舗持つこと考えるとリスクなんてあるようでないようなものなので、払う事自体はやぶさかではない。ただ、直感的に何かひっかかるものがあった。
利益が出るかもわからない状態だったので、妥協案として固定の家賃にして、「利益が出始めたら家賃をあげる」とか保証金の後払い、もしくは分割という案を提示したのだがやんわりと断られた。
オーナーの考え方を聞いていると、オーナーはただ単純に大家と店子の関係を望んでいるようで(当たり前ではあるんだけど)どうやら、テナントを運営するビジネスにしたいというふうに考えているようだった。
契約も一年契約を望まれた。保証金が高かったので、半年契約にして保証金の値下げの交渉などもしてみたが、結局二度程話をしても折り合いがつかず、始めから「お互い納得できれば」という話だったので見送った。
共犯関係というか、多少でも面白がってくれる人でないとうまくいかない気がした。保証金後払いならいける気がしたのだが無理だったので、例え契約したとしても後々細かい問題でお互いストレスになる可能性がある。結局初めから考え方が違ったのだ。
ゼロに戻ったと思えばどうという事のない話なんだけど、面白そうだなーと思い始めその気になった矢先の事だったので、生殺しにされた状態なので悔いは残る。
という訳で、近郊で「貸してもいいよー」みたいな話、あればご連絡お待ちしております。
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